2015年2月4日水曜日

なぜ極寒なのに立春?

「立春過ぎても真冬の寒さ」、「立春なのに雪、名ばかりの春」など、通俗概念とのズレを皮肉られることが多い"立春"の概念だが、情報を整頓してみた。

立春とは?

立春は科学的な概念で、太陽に対する地球の公転位置(※1)が春分と冬至の真ん中の位置に来た日時である。ほとんどが2月4日。
立春は、二十四節気(にじゅうしせっき)という一年を24等分(※1)して表す暦における、位置名であり、それが元になって、次の位置名である"雨水(うすい)"までの区間を表す意味でも使われる。

二十四節気では地球の公転位置から、春分、夏至、秋分、冬至を定め、それぞれの中点を立春、立夏、立秋、立冬と命名し、それぞれの区間を春、夏、秋、冬と命名しており、季節感とは関係がない定義になっている。

従って二十四節気の"春"は通常の春の概念に対し"ずれた"概念となる。ここでは区別のために節気春と呼ぶことにする。

立春は真冬?

日本はこの時期一年で一番平均気温が低い時期であるため、真冬といえる。
ただ、ちょうど立春の頃に峠を超えるため、これから春に向かって三寒四温であったかくなっていく折り返し地点と考えれば、違和感を少し減らせるかもしれない。

立春は旧暦だからずれている?

旧暦だからずれているというのは間違いで、立春は二十四節気の概念であるため、旧暦でも新暦でも変わらない。二十四節気は新旧2つの暦の前提となる1レイヤー上の概念。

本当の春はいつ?

"春"の概念は複数ある。主に6つに分けて命名してみた

※1. 厳密には黄道上の分割点

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